伝統の柄をモダンにしたおしゃれかわいいタイル表札
こんにちは。タイル工房コルメーナ井上です。
タイルの伝統的な絵柄をアレンジしたモダン・トラディショナルなナチュラルモダン表札シリーズを紹介します。
初めて訪れたモロッコで出会った装飾タイルの美しさに圧倒され、タイル工房を始めた時から、その感動を表現したくて少しづつ、種類を増やしてきました。
数学で計算され、一定のパターンをなし、宇宙へのつながりを感じさせる幾何学文様や、独特の形によって、不思議と安らぎを与えてくれる模様などは、その不思議さがエキゾチックでおしゃれな感じを演出します。
代表的なタイルデザインを現代風にアレンジ
タイルの魅力にハマったきっかけに、初めての海外旅行で訪れたモロッコでの出会いがあります。
それまで、スペインのアルハンブラ宮殿のタイルの写真を見たことがある程度で、本場のアラブ地域(アラビア半島から北アフリカ)の伝統的な幾何学模様のタイルは見たことがなかったのです。
モロッコの宮殿や神学校などで、青い空に映える鮮やかな色彩のモザイクタイルに出会った時は、ただただ「Beautiful」という言葉しか出てきませんでした。
イスラムでは偶像崇拝が禁止されているので、幾何学模様が発展し、それを表現した絨毯や壁の装飾タイルが多くあると聞くと、圧倒されるタイルの美しさにも なるほどと納得しました。
伝統的な文様の多くは、直線と丸を重ねていくことでデザインされていて、釉薬も黒・緑・青・赤・黄・白といった原色を複数組み合わせたものが多いです。
模様のデザインを生かし、明るい色に変え、色数を絞ることで、ポップでモダンなデザインのタイル表札になります。
試作レベルでは、様々な色のバリエーションを作るのですが、色の組み合わせによって全く異なった表情を示すので、いつも焼き上がりが楽しみでした。
色の組み合わせが楽しい定番ペルシャンフラワー
ペルシャンフラワーは、ペルシャ地方の伝統的な幾何学模様をデザインした表札です。
工房を始めた最初の頃にデザインした一枚ですが、小さな花と直線の複雑な模様は、今もなお、男女ともに人気の高いデザインです。
表札を選ぶ際に、奥様が気に入られた後で、ご家族に確認を取られるケースも多いのですが、落ち着いたおしゃれなイメージに好評いただき、デザインを決められるようです。
また、デザインを決める際には、ベースの色を変えたり、花の色を変えたりと皆さん配色を楽しまれています。
特にベースを青系の色にされるととても爽やかな印象になって玄関に華やぎを加えてくれます。
人気のターコイズブルーのシエロ
もう一つデザイン表札シリーズで人気の表札は、シンプルな同じ模様を繰り返してデザインした、スペイン語で「空」を意味する「シエロ」です。
モロッコで良く見かける玉ねぎの形をした伝統的なタイルをベースに、形を少し変形させてデザインしました。
玉ねぎ型のタイルは、ランタンやコラベルという商品名でも販売されており、可愛い形と豊富な色のバリエーションからDIYでも人気で、街中でもよく見かけるようになりました。
また、複数の色をランダムに組み合わせてアンティークな印象に仕上げるケースも流行っていますね。
「シエロ」では、スペインのコスタ・デル・ソルの真っ青な空の色をイメージし、ターコイズブルーと白のツートンカラーにすることで、シンプルだけど、おしゃれな感じの演出にしました。
とっても爽やかな印象で、個人的にもお気に入りの一枚です。